こんにちは、ロッソです。今回はCL横浜2021で使用したひのたまサーカスズガドーン(以下小ズガ)デッキについて、小ズガを選択した経緯や中身の解説したいと思います。
また、この記事では一般的に使われていると思われる略称(アルセウス&ディアルガ&パルキア→三神、等)を用います。ご了承ください。
デッキ選択経緯
公式「CL横浜やるよ!!!」
ぼくら「うおおおお!!!!」
ぼく「盛り上がったはいいけど自粛期間ほぼポケカしてねぇな…今から新しくデッキ組んでも当日までに練度上がりきらないだろうから既に組んであるデッキベースで考えるか」
ぼく「既に組んであるデッキで現環境で立ち位置良さそうなのは小ズガかピカゼクか…小ズガのほうが立ち位置良さそうだし小ズガ、君に決めた!」←これが9月頭くらいなのでマジで小ズガしか練習してない
以上の通り、今回小ズガを持ち込めたのは完全に運だけです。2月の僕が小ズガを組んでいなかったらDay2には確実に進めていなかったと思います。
当日の戦績
Day1 ✖〇〇✖〇〇〇 5-2 174位
Day2 ✖〇〇✖✖〇 3-3 160位
マッチングについては 当日の対戦レポート の項で詳しく書きます
(初戦に弱い...)
デッキレシピ
POG(Pokemon TCG Online Global Championships 2020)で凱選手が使用したレシピを大きく参考にしています。凱選手のnoteのリンクを貼っておくので無料部分だけでも読んでおくとより小ズガというデッキタイプについて理解出来ると思います。
【POG使用】クワガタ克服!!小ズガ(SM5S5M~s3)|凱(よし)|note
とはいえPOGからはかなり環境が動いていることもまた事実です。POG環境は日本で言うムゲンゾーン環境であったため「伝説の鼓動」のセキタンザンVMAXや「仰天のボルデッカー」のピカチュウVMAXなど無視出来ないレベルで環境に影響を与えるカードの増加やジュジュベ&ハチクマンの禁止もあり小ズガを取り巻く環境も変わっており、凱選手のレシピを60枚コピーしても当日勝ち残れないと考え、自分なりにアレンジを加えたのが上記のレシピになります。
(以下常体)
各カード解説
ポケモン
ズガドーン 2枚
必要最低限。自粛期間前の小ズガというデッキは小ズガだけでサイドを6枚取り切ることを目指したデッキであったため4投されることが多かったが、現環境では主にクワガノンVのせいでそうはいかないため他のアタッカーを増やし小ズガは2〜3枚に抑えるのが主流。2枚だとサイドに両方落ちるリスクがあるが、それ以上に枠を減らして他のカードを入れたほうが強いと感じたため2枚。当日は一度も両落ちが無かったので助かった。
ズガドーンGX 1枚
バーストGXを打つためだけに採用されていると思われがちだが、意外とビックリヘッドも打つ機会がある。ビックリヘッドの打ち所としては、前を小ズガで倒した返しにボスで裏のデデンネ等を倒された場合、手札に十分にエネルギーを用意出来ないが盤面6エネルギーは達成出来る、といった時。ビックリヘッドを打たない試合でも終盤どうしても回収しきれないエネルギーがトラッシュに5〜6枚はあるので1回のビックリヘッドくらいならエネリソースの消失は誤差で済む。
レシラム&リザードンGX 1枚
クワガノン対策のサブアタッカー…のつもりで採用したが半分くらいメインアタッカーとして活躍した。なんだこのカード強すぎるだろ。ブルー型でレシリザをメインに据えた構築が上に上がっているというのも納得。クワガノンに対してはフレアストライクでワンパンだけでなく
パラライズボルト→逆鱗(80点)→パラライズボルト→逆鱗(130点)
でちょうど210点出るためそれも覚えておくと立ち回りの幅が広がるため覚えておくとよい。
ビクティニV 1枚
クワガノン対策のサブアタッカー枠その②。CL前日まで後述するバイウールーVと悩んでいたが
・対クワガノン性能だけを考えればバイウールーに軍配が上がる
・直前になりセキタンザンが流行ったためクワガノン入りは数を減らすと考え、対クワガノン性能だけを考える必要は減ったと考えた
・セキタンザンと対面した場合に
後1 広がる炎
後2 エネバースト
後3 6エネダブルブレイズ
でセキタンザンVMAXをストーン闘が付いていようと倒せる
以上の点を評価し、ビクティニVの採用に至った。
ジラーチ 4枚
スタート最強。初動が安定させづらい小ズガにとってジラーチでスタート出来るか出来ないかは天と地ほど差がある。長いラウンド数戦うCLにおいて(自分は)3投では勝てないと考えたため最大枚数投入。それでもDay1は1/7しかジラーチスタート出来ていないので4投の判断は正しかったかなと思う。
ねがいぼしという特性はターン中どのタイミングで打つかで強さが大きく変わる特性であるため、具体的な使い方については後述する。
デデンネGX 2枚
初動で事故り気味な時やマリィスタンプで手札が悪くなった時の緊急脱出装置。手札をトラッシュするデメリットも炎の結晶、普通の釣り竿、ワタシラガVなどでリカバリーが効くことが多く、あまり大きなデメリットに感じなかった。サイドに落ちると初動の安定感が落ちたり、三神ザシアンに採用されているクチートGXに呼び出されることをケアしての2枚採用。
オドリドリGX 1枚
マリィスタンプで手札を悪くされた時の打開札。出来るだけベンチに置いておきたいが相手からも狙われやすいカードなので山札の枚数、山札の中のボールの枚数と相談してベンチに出さずに番を返す判断も必要。オドリドリが必要な場面ではある程度サイドが取れていると考え、サイド落ち未考慮の1枚採用。
ワタシラガV 1枚
5枚目の溶接工もしくは2枚目のボスの指令。ねがいぼしで溶接工を引かなければならない場面でクイックボールが溶接工になるのは安定感・安心感がすごい。デデンネで溶接工やボスを切る立ち回りが許されているのは全てこの子のおかげなので、そういった意味でも立ち回りに幅を持たせてくれる良カード。2回は使わないしオドリドリ同様必要な場面ではある程度サイドが取れていると考え1枚採用。
ちなみにセキタンザン相手に舞い上がると100点出ます。今思いつきました
ヤレユータン 1枚
練習中評価がずっとコロコロ変わっていたカード。9月前半くらいは「三神ザシアンと小ズガの2強!この2デッキに勝てればDay2行ける!」くらいの認識だったのでその2デッキに対してリソースマネジメントを打つ余裕の無いこのカードは採用する意義が薄いと考えていた。しかし環境が進むにつれムゲンダイナVMAXやセキタンザンVMAX、ルカメタザシアンが環境に食い込み、リソースマネジメントを打たなければエネルギーが足りなくなる場面が増え、最終的に採用に至った。
リソースマネジメントで山に戻すカードは炎の結晶や溶接工はもちろん、場合によっては火打石や巨大なカマドも戻すことがある。と言うのも火打石や巨大なカマドが全てトラッシュにある状態で手札に抱えた2~3枚のエネルギーをマリィやスタンプで流された時に山札内のエネルギーを引き切ることがかなり難しくなるからだ。リソースマネジメント自体打つ機会の多い技ではないので失念しやすいが、頭の片隅に入れておくと必ず役に立つ。
グッズ
クイックボール 4枚
デッキの中のポケモン全てにアクセス出来る最強のボールなので当然最大枚数。中盤以降やたらめったら使うとデデンネやワタシラガ等に必要なタイミングで触りづらくなるため注意。ねがいぼし前に山を出来るだけ圧縮したい気持ちもわかるが我慢も必要。
プレシャスボール 2枚
主な使い方は
・初動やマリィスタンプ後にデデンネを持ってきて事故を回避
・手札に溶接工とエネはあるのに貼り先がいないときにレシリザを持ってくる
・前の番に自分のポケモンが気絶しているときにオドリドリを持ってくる
・自分のサイドがあと1枚の時にズガドーンGXを持ってきてバーストGXを宣言する
の4点。かなりこのデッキと噛み合いが良く、安定感にも繋がるため1枚ではなく2枚採用。3枚目が欲しいと感じることは無かった。
火打石 4枚
このデッキの心臓。最強カードなので最大枚数。出来るだけエネルギーが足りない時に使いたいカードではあるが、ねがいぼしで溶接工等必須カードを引かなければならない場合は手札にエネルギーが足りている場合でも打つことを躊躇してはならない。
また、手札が火打石、ゴミ、ゴミ、デデンネGXでトラッシュに炎エネルギーが落ちていない場合(主に初動)、火打石でエネルギーを3枚持ってきてそのままデデンネでトラッシュに叩き込むと引いてきた炎の結晶のバリューが上がる+山の圧縮にもつながるため、必須テク。ぼくはCL前日に気が付きました
炎の結晶 4枚
このデッキの心臓その②。最強カードなので最大枚数。特に変わった使い方をすることもないので「必要な時に打て!」だけ心に刻んでおけば大丈夫。
エネルギー回収 1枚
最近採用率がめっきり減っているこのカード。自分も途中まで0枚で練習していたが1枚あるかないかでリソース管理の難易度が結構変わったので最終的に1枚採用した。逃げっぽい採用だが長丁場を戦い抜くのに脳のリソースを割く量を減らすのは間違ってない(と自分に言い聞かせた)
ポケモンいれかえ 4枚
ジラーチの動きを良くするために最大枚数。回収ネットに優る点は
・エネルギーが付いたズガドーンをエネを剥がさずに後ろに下げられる
・スタートしてしまったGX・Vも下げられる
逆に、回収ネットが優る点は
・うまく使うとねがいぼしの宣言回数が一回増える
・ベンチが埋まってしまった場合に1枚回収して新たにベンチにポケモンを出せる
だと考え、回収ネットのメリットはポケモンいれかえのメリットを上回らないと考え4-0の配分とした。
エスケープボード 2枚
ジラーチのおもちゃ。たまに1枚採用のレシピを見かけ自分でも試してみたが1枚だとまるで触れずジラーチが逃がせないケースが多発したため2枚。サイド落ちしても困るし。デデンネでトラッシュするくらいなら、とジラーチ以外に貼ることもままある。
アブソル(あくのはき)やツールスクラッパーの採用率の増加によりやや立ち位置は悪いがまだまだ現役カードだと感じた。
ふつうのつりざお 1枚
主にミラーでのズガドーンやコストとしてトラッシュしてしまったワタシラガVやズガドーンGXをサルベージするために採用。エネルギーはデッキに残っている火打石、炎の結晶の枚数と相談して、火打石がたくさん残っているなら山に返してもいいし結晶が残っているなら戻さずにトラッシュに置いておく判断も必要。基本的には戻さないほうが山の圧縮に繋がり強いのでエネを戻す判断は慎重に。
グレートキャッチャー 1枚
主にミラーのオドリドリGXやムゲンダイナの場に出てしまったイベルタルGXを狩るために採用。ミラーではリセットスタンプを打ったターンにグレートキャッチャーでオドリドリGXを呼び出し倒すと相手にかなりのリカバリー運ゲーを仕掛けられるのでミラーは多少有利。
リセットスタンプ 1枚
積極的に採用したいカードではないがどうしても相手の事故をお祈りしなければいけない場面は来るのでそういったお祈りの勝ち筋を増やすために採用。先述した通りミラーでタイミングを選ぶとかなり強力なためできるだけトラッシュせずに確保しておきたい。
サポート
溶接工 4枚
最強サポート。特に語ることも無いがねがいぼし前に打つことで選択肢を絞る動きは重要(欲しいカードが複数ある時に先ねがいぼしで引いたカードを溶接工でもう一枚引いちゃった~みたいな事故を回避出来る)
ボスの指令 1枚
毎試合必ず打つわけではないものの無いと詰む場面はあるため1枚採用。相手のボスで自分のエネが付いたポケモンが生存した場合によく打つ。1枚しか無いからといって大事に温存していると動きが鈍るため切るときは切ってワタシラガ頼りにするのも悪くない。
スタジアム
ウルトラスペース 1枚
もともとはズガドーン3枚目だったが無人発電所の採用率の増加に伴い、ズガドーンを1枚減らして採用した。しかしこのカードがなくともズガドーン2枚だけでそれなりに回っていたためここの枠はカマド2枚目でもいいかもしれない。
巨大なカマド 1枚
5枚目の火打石兼無人発電所対策枠。エネを持って来るのはもちろん山札の圧縮も出来、かなり器用に立ち回れるカードであるため2枚目の採用を検討するべきだと反省した。
ヒートファクトリー◇ 1枚
たまに採用していないレシピも見るが単純に山を3枚縦引き出来るのが偉すぎるため採用。終盤考え無しに効果を使うとエネリソースが足りなくなる可能性があるため注意。
基本炎エネルギー 14枚
(めんどいので画像略)
エネ14+普通の釣り竿が現環境の小ズガの最低ラインかなと考えている。13はどこかで事故が起こるし15は強いけど枠が無かった。短いラウンド数の大会なら上振れ期待で13もアリかもしれない
不採用カード
バイウールーV
前日までビクティニVと悩んでいた枠。やわらかウールによる対クワガノンVでの壁性能だけでなく手貼り+溶接工で即時起動しつつ相手についているエネルギーに依存せずそこそこの打点が出るためサブアタッカーとしてもそれなりに優秀。前述した通りセキタンザン対面を重く見て不採用。
ウッウV
スピットシュートによりベンチのデデンネGXを狩ることでボス無しでサイド2枚取りが可能になるポケモン。
・殴った後に棒立ちする→出来るだけサイドラスト2枚取る時にのみ使いたい→それならグレートキャッチャーのほうが小回りが利いて強い
・ミラーでは相手のオドリドリを早めに倒したい→ウッウではオドリドリを倒せないがグレキャならオドリドリを呼べる
・ウッウとグレキャを両採用する枠は無い
以上の3点より最終的に不採用になった。
上技にばかり目が行き、先行で引けたら強いかもしれないがそう都合よく引けないと感じ不採用にした。しかし下技がそれなりにコスパのいい打点であること、雷弱点であるためネイチャーウェーブのカプレヒレにワンパンされないことを考慮しておらず、間違った評価をしてしまったと反省している。現在は十分採用の余地があるカードだと考えている。
無人発電所に影響されないドローソース。プレシャスボールで触れないためアクセスがデデンネGXに比べて悪い点、無人もスタジアム3枚あればなんとかなると軽く見ていたため不採用となった。ここの枠はかなり諸説あるがこれから無人入りムゲンダイナだけでなく無人入りルカメタザシアンも流行りそうであることを考えるとクロバットのほうが良いのかもしれない。
前述した通り無人を軽く考えていたため不採用...というかそもそもこのマーシャドーを採用しようという思考にすら至らなかった。ここは反省点
ミラーはグレートキャッチャー+リセットスタンプで対策はある程度出来ていると考え、ミラーでしか使わないカードよりも汎用性が高いカードを採用しようと考えたため不採用。
回収ネット
ポケモンいれかえの項で触れた通り。
ビーストブリンガー
主に三神ザシアン対面でこれを付けて三神を倒すことでサイドを4-2で取りアルティメットレイを言われてもなんとか返せるようにするorアルティメットレイを言わせずに三神を倒した後にマリィ等で事故らされた場合に1ターン貰えるようにするために採用されるカード。練習中欲しい場面で全く引けなかったのでクビにした
ぼうけんのカバン
ビーストブリンガーを抜いた時に連帯責任で抜けてった
全体的な立ち回りについて
各対面での立ち回りではなく、小ズガというデッキの回し方について触れていこうと思う。
小ズガというデッキタイプに対して運ゲーだ、という声をよく耳にする(目にする)。しかし、自分はゲーム中に少しだけ勝率が変わる分岐が無数にあり、常に最善手を打っていくことで最終的に運にほとんど頼らないゲームメイクが出来るデッキだと考えている。ここの項では一部ではあるがその分岐について解説出来たらと思う。
(ちなみにじゃんけんに勝った場合はどちらも有効に働く場合があるため悩ましいが、同じく小ズガを持ち込みDay2に進んだ友人いわく後行らしいので多分後行)
CASE1:ねがいぼし-火打石(巨大なカマド)
これは典型的な例。火打石で山札を圧縮してからねがいぼしを打ったほうが欲しいカードにヒットする確率が高い。
CASE2:ねがいぼし-デデチェンジ
先にデデチェンジを宣言してからねがいぼしを打つことで手札を7枚にすることが出来るため、これもねがいぼしが後。デデチェンジ前に溶接工を抱えていると打ちたくない気持ちもわかるが、デッキの中の溶接工とワタシラガの枚数がちゃんと残っているのならデデチェンジしてしっかり回しきる判断が必要となる。
CASE3:ねがいぼし-溶接工
手札に溶接工、エネルギーがあり、前にジラーチがいる場面で、どうしてもこのターングレートキャッチャーやリセットスタンプを引き込まなければならない場面。この場合は
溶接工→ねがいぼし が正解である。具体的な状況で解説すると、
山札:10枚 山札中の欲しいトレーナーズ:1枚 の場合に
ねがいぼし→溶接工の順で打った場合、引ける確率が
1-5/10(ねがいぼしで引けない確率)×6/9(溶接工で引けない確率)
=2/3=66.66...% となり、
溶接工→ねがいぼしの順で打った場合、引ける確率が
1-7/10(溶接工で引けない確率)×2/7(ねがいぼしで引けない確率)
=4/5=80%
となるため、手順を1つ変えるだけで勝率が13%も変わっていることがわかる。
また思いついたら追記します
当日の対戦レポート
Day1
1回戦 VS三神ザシアン(マシュマロさん 今大会23位) 後行 負け
1ターン目はお互いに準備のターン。お相手は先行2ターン目に三神に大きなお守りを付け追加ありオルタージェネシスを宣言。幸いマリィを打たれなかったためドンドン回してエネルギーを集めにかかるも6枚しか集まらず仕方なくターンを返す。しかし相手の場にトキワの森があるのをすっかり見逃しており、トキワさえ使えば三神を倒し大きなアドバンテージを得ることが出来たため非常に後悔した。あとはそのまま押し切られて負け。
初戦で緊張していたり相手との間にアクリル板がある故相手の盤面が多少見づらい等言い訳が無いわけでもないが100%自分のプレミであるため反省した。しかしこれを引きずっては勝てるものも勝てないため気持ちを切り替えて次回戦に向かった。
2回戦 VSピカチュウVMAX 先行 勝ち
相手のスタートがピカチュウVだったためピカチュウVMAXデッキだと断定。恐らくはクワガノンVも入っているだろうということで序盤は小ズガではなくレシリザで戦うプランを選択。その選択が功を奏し綺麗にクワガノンを処理し、後続もテンポ良く取れたため勝ち。
余談だが先行1ターン目に「デデンネでリセットスタンプ切るか。相手の手札は...こっちが引き直ししてないから6枚に決まってるか...ん?7枚あるが???」となりジャッジを呼んだ。まだ先行1ターン目であることから相手の手札をランダムに1枚デッキトップに置くという判断になりお互いそれで了承(正直時間が心配であまりしっかり考えられていなかった)。延長札を貰いそのままプレイを続行した。
しかし後から考えてみると相手が8枚目でピカチュウVを引いた可能性があることや、デッキトップに置くだけではトップを見れている状態になり実質何も相手にペナルティが無い状態になっていることに気づいた。ジャッジを責める意図は全く無いがこちらからなにかいい提案が出来たのかもしれないな、と少し考えた。
3回戦 VSピカゼク 先行 勝ち
相手の引き直しで雷エネルギー、グズマハラが見えたためピカゼクかピカチュウVMAXであると予想、今回も序盤をレシリザで戦うことを決意。
後行1ターン目にライライとクワガノンをベンチに出されるがどちらも技を打てず番が返る。
細かいところを忘れてしまったが確かクワガノンVが前でターンが返ってきたため溶接工を使用しレシリザに4エネ付けフレアストライクでクワガノンVを倒す。
お相手はなんとかしてレシリザを倒すためにエレパ4枚タンデムショックを狙うが3枚しか引き込めずにタンデムショック250点で麻痺させつつターンを返す。
こちらはちゃんとポケモンいれかえを握れていたためいれかえ→ジラーチ逃げ→逆鱗でライライを落とす。
その次のターンにバーストGXで最後のサイドを取って勝ち。エレパ4枚目を引かれていたら怪しい試合だったので助かった。
4回戦 VSムゲンダイナ 先行 時間切れ(直前降参) 負け
スタートが小ズガ、手札にたねポケモンとボール無しの絶望スタートだったが相手がムゲンダイナだとわかり後1ワンパンのリスクがほぼ無い(ジグザグマ×3+アサルトゲートくらい)とわかり一安心。お互いに初動がモタつきサイドの取り合いになるまで数ターンを要したこともあり時間が足りなくなる。
本来は一度リソースマネジメントを挟み消費した炎の結晶を複数デッキに戻して2体目のムゲンダイナVMAXを食いゲームを終わらせるつもりだったが、リソマネを打った次の自分のターンに全力で山を掘る時間すら惜しくプランを変更。レシリザに3エネ貼りスタンプを打ちボス無い願望でターンを回し、次のターンボスでクロバットをダブルブレイズGXで倒し残りのサイド2枚を取り切ろうと試みるも結局そのプランも時間が足りず。お互い勝ち筋のある場面だったが仕方ないので降参。
1,4回戦での負けはかなりオポネント的に弱そうなのでこの時点でかなり精神的にはキツかった。
5回戦 VS三神ザシアン 後行 勝ち
お相手は順当に回り先行2ターン目アルタージェネシス。こちらも順調に回ったため後行2ターン目で三神を倒すことに成功。
お相手はオーロラエネ+クワガノンV入りだったようでクワガノンにオーロラ手張り+付け替えで起動を狙うが付け替えを引けず。確かジラーチ前でターン終了。
こちらはボスが引けていて前のズガドーンが生存したためボスで裏のザシアンを呼びひのたまサーカスで倒す。次のターンにバーストGXで勝ち。
6回戦 VSブルー型レシリザ 先 勝ち
Day2の配信卓にも出ていたがあれとはだいぶ形の違うブルー型レシリザで、リザードン&テールナーGXを絡ませることで要求札を集めつつビートダウンする選択肢を増やした型だった。
とはいえデカブツとの殴り合いは小ズガの十八番。最終的に大きなお守り+ヒート炎エネルギーでHPが320まで増えるがしっかりひのたまサーカスで350点出して勝ち。
これも余談だが、この試合はサイドに2枚溶接工を落としており、最初に山を確認した時に「あーなるほどね、はいはい。なるほどねー」とか声に出して言ってしまっていた。負けたら終わりの緊張感も相まって変なことをしてしまった。お相手の方には少し申し訳ない。
7回戦 ほっぺすりすり+ピカゼク 先 勝ち
お相手がピカチュウ(ほっぺすりすり)スタートで頭に疑問符がたくさん出てきたが雷=クワガノンVだろうということでやっぱりレシリザを育成。
お相手はどうやら事故り気味なようでパルスワンVをベンチに出し前と入れ替える。ここで送電しても後に繋がらないと判断しエレキパワー+サンダーマウンテン◇でライトニングストームを打ち無理やりこちらのジラーチを倒す。
しかし手札にエネルギーと溶接工を既に抱えていたため溶接工+出張りでフレアストライクを宣言しパルスワンVを倒す。ついでにサンダーマウンテンも割れたので上出来。
返しのターンにベンチにピカゼクを出し出張り+コケコ◇でエネを準備してターン終了。
Day1最終戦にしてぶん回ったこちらは溶接工で再度レシリザにエネを付け、グレートキャッチャーでピカゼクを呼び6エネダブルブレイズで倒す。返しにレシリザが倒されなかったためフレアストライクでピカチュウを倒して勝ち。
ここで予選①が全て終了し5勝2敗。割と序盤に2敗したためオポネントが非常に不安だったが174位でなんとかDay2に進出。この待ち時間心臓に悪すぎだ
Day2
1回戦 VSカラマネロ軸 後行 負け
序盤は小ズガで戦っていたもののカラマネロ2体+ギラティナ(やぶれたとびら)の相手は流石に出来ないと判断してレシリザを召喚。お相手はそれにあわせてミュウツー&ミュウGXを出し、ソルガレオ&ルナアーラGXをトラッシュ、リーリエの全力まで使用してめがみのひかりGXを宣言。そのままミュウミュウ無傷のままレシリザを取られ、その後もテンポを取られて負け。
2回戦 VSネギガナイトV 先行 勝ち
サイトウやターボパッチでエネルギーを加速し、タフネスマントとストーン闘エネルギーで固めながら戦う面白いデッキだった。
しかし毎ターンネギガナイトを倒していくと相手が息切れしたためそのまま押し切って勝ち。
後1でターボパッチ2表で白目剥いてたけどその後のサイトウ0ヒットでニコニコしてました。もちろん心の中でですが。
3回戦 VS三神ザシアン 後行 勝ち
先1でスタートしたクチートGXが逃げられなかったためおいしく頂きました。おわり。
とはいかずクチート倒した返しにマリィで事故らされて1ターン完全に止まってしまう。相手がボス2連打でゲームを終わらせられなかったから助かったもののかなり怪しい試合だった。
4回戦 VSコンボドンファン 先行 負け
配信卓に出てたドンファンと構築を共有していた方らしい。
非GX・V同士の殴り合いは小ズガは苦手なためレシリザ召喚。相手はレシリザの相手は分が悪いと判断しボス+コンボギミックでレシリザを無視しながらサイドを取っていく。こちらはフレアストライクでうまくサイドを取っていき、相手が1ターン止まったタイミングでゴマゾウの「こらえる」を宣言。コインは表。
次のターン溶接工を使用し6エネダブルブレイズを宣言。しかしテキストをよく読んでおらず(この試合も時間がキツかった)、こらえるはダメージ計算時に効果を発動するのではなくダメージ計算後にHPが10になるためダブルブレイズでは貫通出来ず。
次のターンはフレアストライクを打ち、その次のターンに技が打てない(逆鱗では足りない)ターンを作られ、負け。
しかしレシリザで戦っている間にベンチのヤレユータンに3枚出張り出来ていれば最後相手のバトル場に棒立ちしていたメタモン◇を倒して勝てたため、プレミが悔やまれる試合となった。まさか勝ち筋がうんちくだったとは…
5回戦 VSコンボザシアン 後行 負け
先行1ターン目で相手の手札があまり多くない状況でターンが回ってきたため、後行1ターン目からレシリザに3エネ付けダブルブレイズGXで事故願望でジラーチを取る。この判断が後々大変なことになるとも知らずに…
次に出てきたザシアンはテンポ良く取れたものの、なんと特性たいねつのドータクンを立てられてしまい、炎タイプ以外のアタッカーを完全に抜いてしまった今回の構築では詰んでしまった。鋼鉄のフライパンも付いていたためワタシラガの舞い上がるビートダウン(20点)では話にならないと考え降参。あそこでダブルブレイズさえ打たなければ…
6回戦 VSルカメタザシアン 後行 勝ち
先行1ターン目に前のザシアンにコーティング鋼エネルギーを付け、ベンチにルカメタを置きふとうのつるぎで終了。
こちらはぶん回り(昨日も最終戦にぶん回ってたな)後1からひのたまサーカス250点でザシアンVを倒す。
返しのターンにフライパン付きルカメタが出てくるも、(最終戦だけ)勢いが止まらない我がデッキは完璧に回りきりひのたまサーカス300点でルカメタを取る。次のターンにバーストGXで勝ち。
ここで予選②が終了。通算成績8勝5敗、160位で上には進めずDay2予選敗退。
各マッチアップについて
VS三神ザシアン 先行:微不利~微有利 後行:5分~微有利
後行有利。とはいえじゃんけんに負けても大体先行を取られるのであまり問題は無い。先行になった場合は後1オルタージェネシスを決められなければ有利、決められたらキツい。
この対面は毎ターン止まらずに駆け抜け続けたほうが勝つため自分は短距離走のイメージで戦っている。
こちらの目指すべき行動は
・後行2ターン目 三神を倒す
・後行3ターン目 ザシアンV等の後続を倒す
・後行4ターン目 バーストGX
これだけである(相手がザシアンやワタシラガを前に番を返してきた場合は後1で倒すことを目指す)
後行1ターン目バーストGXは確かに強く3ターンキルを狙えるが無理してバーストを狙うと後2で三神を倒せない恐れがあるためあくまでサブプランとして考えておくのが良い。とにかく時間が無いため1ターンでも立ち止まっていられない対面であるため、上記のプランを通すことだけを考えてぶん回す。
時間が無い反面、エネリソースには多少余裕のある対面であるためエネ管理は他対面に比べれば楽な部類。
VSムゲンダイナVMAX 先行:微有利 後行:5分~微有利
無人発電所は入っているものだと考え動き、スタジアムは無駄に切らないよう注意しつつ立ち回る。
基本的にはムゲンダイナVMAXを2体倒して勝ちたい。そのプランを取る場合エネリソースが足りなくなる場合があるため、リソースマネジメントの選択肢を常に頭に入れておくこと。後行1ターン目にアローラニャースやガラルジグザグマを倒すことに成功した場合は1-3-2のプランを考え、ボスでクロバットを倒す選択肢を忘れないようにする。(Day1の4回戦もこのプランを通そうと試みた)
VS小ズガ 先行:5分 後行:5分~微有利
基本的には小ズガの押し付け合いになる。今回のレシピにはカプレヒレが入っていないためアタッカーの数はかなりギリギリ。普通の釣り竿の使いどころを見極める必要がある。適当なタイミングでスタンプグレキャでオドリドリを倒すことが出来ればこちらに傾くため全力でそれを狙う。
昨今の小ズガはリセットスタンプを採用していることが多いため、火打石が打ち得カードではないことに注意。
VSルカメタザシアン 先行:5分 後行:5分~微有利
正直身内に使ってる人間がいなかった+強いレシピがわからなかったため一人回しも出来ておらず、練習不足なためマッチアップ評価は覆る可能性が大いにあるが、現状はこの評価。
鋼鉄のフライパン+コーテング鋼エネルギーの存在により炎弱点はほぼ信頼できない。
レシリザで6エネダブルブレイズが言えると楽だが相手もそれはわかっているためボス+フルメタルウォールで阻害してくる。そのためレシリザに6エネ集めるのはフルメタルウォールを打たれた後にすること。
正直練習不足すぎてこのくらいしか書くこと無いですゴメンナサイ。
VSセキタンザンVMAX 先行、後行:微不利~5分
個人的に不利対面だと考えているマッチ。環境に存在する対面で一番エネリソース管理が難しい。
サイドプランとしては
3-1-1-1(セキタンザンVMAX1枚、ワタシラガ込みボス2回で裏2体、バーストGX) もしくは
3-3(セキタンザンVMAXを2枚取るパターン。後述)
がメインとなる。
セキタンザンVMAXを2枚取るプランには大きく分けて2パターンあり、
後1 広がる炎
後2 エネバースト
後3 6エネダブルブレイズ
で1枚目のセキタンザンを取り、その後もフレアストライクや逆鱗で2体目のセキタンザンVMAXを削り、削れたセキタンザンを小ズガで狩り切るパターン。しかしこのパターンはビクティニV、レシリザで5枚サイドを差し出すためジラーチ◇を絡められると負けてしまうため、1ターン目に溶接工が引けなかった場合のサブプランとして考えるのがよい。
もう一つが
後1 ダブルブレイズ
後2 フレアストライク
で1枚目のセキタンザンを取り、返しにレシリザが取られなければ逆鱗等で削り、小ズガで狩り切るパターン。一見安定パターンだが、マオスイレンで回復されたり1枚目のセキタンザンVMAXを取った返しに格闘道場やディアンシー◇で火力を上げたふんかだんでレシリザを取られてしまうと、無傷のセキタンザンVMAXが立ちはだかる+GX技使用権が無いためキツくなってしまう。
かといって3-1-1-1パターンが安定かと問われるとそうでもないため、結局この対面は無理ではないにしろキツいのかな、と考えている。
VSピカゼク、ピカチュウVMAX 先行:5分~微有利 後行:微有利
クワガタの試練。この2対面は練習量がモノをいうと考えているためたくさんクワガタ狩りの練習をすること。練習さえすれば特別怖い相手ではない。
基本的には対戦レポートでも述べた通りレシリザを主体に戦うこと。クワガノンVを2枚以上展開してくる相手は少ないため、1匹目のクワガノンを倒せたら満を持して小ズガを展開。ざっくりとではあるがこの流れを覚えておけば勝率は上がるはず。
VSマッドパーティ わからん
多分ガン不利。練習経験0
おわりに
(以下敬体)
ここまで閲覧頂きありがとうございます。
今回は「初めて小ズガを触る人にもわかるように」を目指して書いてみたのでわかってる人には若干冗長な内容になってしまったかもしれませんが、そこはご了承いただければと思います。
タイトルの「乾坤一擲」とは
運を天にまかせて、のるかそるかの大勝負をすること。天下をかけて一度さいころを投げる意から。
とあり、上振れを目指して勝負に出るこのデッキに近いと感じたこと、「四字熟語+ポケモン名」のネーミングが好きなこと、なんだこれと思ってブログを開いてくれる人が増えそうだと思ったことから、このネーミングにしました。
小ズガというデッキは分岐も多くリソース管理も大変なデッキではあるものの、TAG TEAMやVMAXをワンパンしていくのは非常に爽快感があるため多くの人に使ってほしいと考え、今回自分の考えを詳細にまとめてみました。この記事により一人でも小ズガ使いが増えることを祈っております。
重ねてになりますがここまで閲覧本当にありがとうございました。皆様のよきポケカライフをお祈りしています。
おまけ1
ぼくはシティで小ズガにガン有利のデッキ持っていきます。みんな小ズガ使おうな
おまけ2
今回全文無料にはしたもののこの記事すげえ参考になった!という方は下記の欲しいものリストからコーヒーでも奢ってください。参考になりすぎて不治の病が治った!という方は箱ください。